mskzのブログ

2018.4.23に渡豪

あくる日

起きて熱いシャワー浴び、キャリーを転がしてバスに乗り込む。

目的地はマウントバーカーのキャラバンパーク。


バスをちょいちょい間違えつつ、マウントバーカーへ着いた。キャリーを転がしながら歩くのはまじ辛い。なんとかキャラバンパークについた。


キャラバンパークのインフォメーションへ。一週間泊まりたい旨を伝える。一泊130ドル。ここで俺は愕然とした。マウントバーカーのキャラバンパークの値段が調べても載っていなかった為、まぁいいかと向かったのだ。


途方に暮れて、エクスペンシブを連呼しているとおじさんが、hand offを連呼する。なにそれ?パンフレットを貰い、インフォメーションを指差すおじさん。


とりあえずテンキューと言い、キャリーを転がしながらその辺を歩く。hand offを調べるとラグビー用語らしい。困った。


パンフレットのインフォメーションへ一先ず向かうしかない。険しい顔したおじさんに道を聞く。


それなら車で30分くらいだよ!

車ないから歩くとどの位?

めちゃ遠いゾ!バス乗れよ!いい街だぞ!



かなりにこやかに送り出された。hand offじゃなくてhahndorfね…ドイツ語??そんな感じでバスを目指す。


バスに乗り込み、バスに揺られていると高校生達がバスへ乗り込んでくる。なんか恥ずいわ〜。そんなこんなでhahndorfへ到着。


とりあえずインフォメーションへ。仕事とめちゃ安い宿を探してる、キャラバンパークのおじさんにここへ行けと言われた事を伝える。あと金が残り100ドルしかないことも伝える。



すると険しい顔したおばさんが色々と調べてくれて、電話までしてくれた。横のすきっ歯のおばさんは、アジア人で一番日本人が好きだと言ってくれた。

暫くして、仕事と安い宿を見つけてくれた。まじ感謝。日本にきた外国人には優しくする事を誓う。


5時にまた来い、10ドルで送ってやると険しい顔したおばさん。ありがたいっす…


5時まで1時間あったので、hahndorfを歩き回ってみる。ドイツの街並み。俺は都市の綺麗さ可愛さには興味がない事を再確認した。むしろ汚い方がワクワクする。アジア向きだと思う。厳かな教会とかどうでもいい。




父がタイで仏教にやられて、日本の仏教系の新興宗教に入会した。だから俺は二世。幼い頃から英才教育を受けていた。両親は熱心な宗教家だった。

毎年行われる青年会主導の仏教親睦会、これは山の中で二泊三日全国の宗教二世三世が集うキャンプへ毎年強制的に参加させられた。


俺はキラキラした目で、宗教の教えやブッダについて話す人達を軽蔑していた。青年の男女のリーダーとサブリーダーが引率して、18未満の10人前後の全国からきた子供らと宗教の教えなどをより深く理解する、新興宗教ではありがちな会であった。

そこで、毎年俺は反抗していた。というより、本当に信仰しているのか?おかしくない?とリーダーとサブリーダーに聞いていた。答えは、様々で、死生観だけを信仰している人や、彼氏が死んでしまったから、などなど。嫌ではあったが勉強にはなった会だった。


俺が高校2年の終わり頃、父親がカンナビスでパクられるまでその会に参加した。父親は逮捕により宗教をクビになる。

俺は一応宗教の教義を理解していた為、親父をクビにする理由と教義の不一致に違和感を覚え、それ以来ボイコットしている。母は以前にも増して熱心になってゆく。27くらいまで、俺は家族とは距離を置いていた。理由は色々あるが、なにかにつけて宗教の教義と絡ませて話す母が近寄りがたくなってしまったのがデカイかもしれない。あ、でも今考えるとやっぱり自分の精神状況が6、7年落ち込んでいたのがデカイかも。

またそれについては書こうと思う。





そんなこんなで1時間物思いにふけって、インフォメーションの険しいおばさんに10ドル払い送ってもらう。まじ感謝。


宿で有り金全て出し、泊まる部屋へ。これは前調べたキャラバンパークに似た印象だった。アジア人が一人もいない。ヨーロピアンとOGばかりだった。でも聞いていたヒッピーっぽい人は見かけなかった。チェリーをピックする仕事だと教えられる。アレンというフレンチ、彼はまじで優しい。ビビった。




歩き疲れて布団で即寝た。6時に寝て10時前に起きた。

財布はまじですっからかんだが、仕事と寝床にはありつけた。

俺は何に感謝していいのかわからず、日本にやってくる外国人に礼を返していこうと思った。


あと、いい加減英語を勉強しなければいけないなと感じた。


中学英語からやり直そう…まじで。

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