今メルボルンシティにいる。エメラルドバックパッカーズに一ヶ月程暮らしていたんだけど、突然ガバメントの人らがやって来て険しい顔をするバッパーオーナー。それを横目で眺めていた。数十分後スタッフのマルコから一時的に閉鎖しなければならないと宣告される。しかも2日後に。理由はエメラルドで山火事が多発しており、周辺の家々をガバメントが検査し、もれなくエメラルドバックパッカーにもやってきたと。更に災害保険に入っておらず火災が発生した場合保証出来ない為だと言う。閉鎖すると告知されたバッパーの人らは困惑していた。俺も困惑していた。メルボルンシティに滞在する人、シドニーなど州を跨いで移動する人、国に帰る人、一通り仲良い人達から話を聞いて俺も悩んだ。日本人の友達はピッチフェスというビッグパーティに行くらしい。俺は色んなタイミングが悪く、1週間のウェイティング明け仕事初日に閉鎖の報せを受け金もない状況で当然フェスには行けない。何も考えがまとまらないまま、閉鎖するまでの2日間バックパッカーの人らと楽しさや寂しさを共有した。ogのミックとフレンチのウーフィーと最後のハグをした時は泣きそうになった。ドイツ人のレオンと最後のチェスをした。俺はこのバッパーでチェスを覚え、対レオンには2度勝ち、10回以上負けた。皆んなで使っていたチェス盤は俺が貰った。レオンと再会を約束し、ハグした。オランダの大学へ行くらしい。バッパーはもしかしたら来週土曜日に再開するという噂がある。ただ、仕事も無く家も無い状況で一人ほっぽり出された今、バッパーに戻るかはわからない。俺はアデレードやニューキャッスルでの生活を思い出した。アグレッシブに生活する他ない。

2週間前から気持ちに陰りがあればエメラルドのナショナルパークを歩いている。今日も予定が無い為適当に散策する。将来について考える毎日だけれど、現状何も出来ず止まってるので良い案は浮かばない。浮かんでも実行できない今の生活。音楽を聞いていると気持ちは多少晴れ、地元のツレに連絡してみた。彼は一個上で運送会社の次期社長だ。父親から無理矢理に継がされた会社をどうするか思案している様子だった。地元は結婚したり子供が出来たり家を買ったり、将来のために繋がる事をしていて羨ましくもある。俺には俺にしか出来ない事がある、と信じている。他人から何を言われようと精進する、それはオーストラリアに来た直後も今も何も変わらない。

オーストラリアに来て今が一番悩んだり思い馳せたりしている現在朝10時メルボルンのエメラルド。うまく生活が転がらない日々が続く。少し前に仕事が無くなってからバッパーで過ごしているけれど気分は上がらない。仕事が無くなったのは、イタリア人とイギリス人、フランス人の適当な仕事っぷりを社員のogマリーが目撃したから。というかしばらく観察していたのかな？マリーは呆れていた。仕事を切られた愚痴を話すイギリス人のキリンとフランス人のセドリックに不信感を感じる。セドリックはつい先日、誰からも見送られること無くバッパーから出て行った。俺は目を合わせずサヨナラを言った。それが俺の気持ちだった。

週末はmdmaを買ってくるイギリス人が横流ししてくれるので皆んなで食って楽しんでるけど、効果が無くなれば虚しさを覚える。オーストラリアに来たことは人生で最良の決断の一つだった。いい流れがあった。オーストラリアの最初の半年が三歩前進したなら、今は二歩下がってる。それを打開するには自ら動く必要がある。今日は適当に何処かへ行こうと思う。