おそらくブッキングコムというサイトに、今住んでる宿が表示されるようになってから日本人がめちゃ来るようになった。

ありがたいことかもだけど日本のノリが出ちゃうとOGとかと話す時とっさに話せんかったりするから、なんとも言えないかもなと思った。

今日までほとんど外人環境だった。外人のノリを掴みつつあった。

日本のノリのパターンと海外との違いは結局話す相手のノリに合わせるのがベストだけど、外人は基本話したがり。俺も話したがり。だけど日本人は別に話さなくていいことは話さない。今は外人に気持ちが寄っているのかもなと思った。というか日本の人達が日本人過ぎててびっくりした。

ここの環境はかなり劣悪なんだけど、客がすごい増えた。寝ているベッドの扉の正面に駐車場があって、そこでドラッグをやる人達がいるんだけど観光客がめちゃビビっている。AKってやつと日本人の女の子で話してる時にAKがメタンフェタミンを取り出す。シャブだ。アルミホイルをハサミで長方形に切って形をVにおり火で炙る。日本人の女の子はポカーンとしていた。この子は逆に危険な目に合わないタイプだろうなと思った。

そのあといつもの様に宴会ノリが駐車場で行われていたので、日本人二人と混じって遊んでいた。楽しかったけど、同室のブレイクがちょっとウザかった。シンナーを渡してくるからだ。俺は間違って軽く鼻から吸ってしまった。その後で、これなに？と聞くと靴のブラッシング用のシンナーだった。日本人の男の子の部屋でカンナビスを巻いている時、ブレイクが窓越しにハローと言ってきた。彼はブレイクだよ、というと同室のOGの若者が、ピッタリの名前だねと小声で言った。日本人の女の子はブレイクと写真を撮っていた。ブレイクは俺の一個上の30歳だった。金なし星人だから、タバコをせびってくる。太って栗毛の毛むくじゃらにしたロンウィズリー。

中国人達は文句を垂れながらも、何日も宿泊してる。カップルできてる二人も環境に順応している。タフだと思った。ダニがすごいのに。

二泊三日のアデレードからシドニーへの車旅行を共に過ごした女の子から、レジュメを作って小綺麗な服でラーメン屋に行ってみなさいと言われていた。メールでも言われた。俺はグータラしていた。

昨日の夜元カノからラインの連絡があり、結婚する報告を受けた。電話で少し話した。自己満だけど、筋を通すために俺とは連絡を取らないと言っていた。俺はそもそも連絡が来るとは思っていなかったので素直に嬉しかった。報告してくれてありがとうと言いバイバイした。謎の精神状況だった。気持ちが落ちるわけでもなく、あがるわけでもなく、少し物悲しい感じ。ただ何も考えずにボーッとしていたかった。

俺の描いていた昔の目標は元カノと結婚して子供を作る事だった。それを突然やめて今はオーストラリアにいる。結婚相手は俺の友達。いい奴すぎて、何もいうことがない。でも年内に結婚ってヤバすぎ。

ただ今はボーッとしてたかった。やる気が謎の膜に覆われている感じだった。